1.ロックナットとは?
ここでは、ロックナットや通常のホイールナットについて解説します。
ホイールナットとは
ロックナットの前に、ホイールナットについて知っておきましょう。
ホイールナットとは、ホイールと車体を固定するための六角形のネジのことです。ホイールナットの取り付けが甘いと走行中にタイヤがグラつくなどの不具合が発生します。
たまにタイヤの脱輪事故がニュースで報じられますが、脱輪はホイールナットの締め付けが甘いことが原因の一つです。ホイールナットは車を安全に走行させるために欠かせない部品といえるでしょう。
ホイールナットの取り付け、取り外しにはホイールレンチと呼ばれる工具を使用します。
タイヤを取り付ける際には必ずホイールナットを締めるので、ホイールレンチも必要となります。特に雪国では夏用の普通タイヤと冬用のスタッドレスタイヤの交換をするので、ホイールナットの着脱を行う機会が多くなります。
ロックナットとは
通常は、ホイールナットでホイールと車体を固定しています。ホイールレンチがあれば誰でも取り外し可能なので、ホイールが盗まれることがあります。
ホイールの盗難防止にはロックナットが欠かせません。ロックナットはホイールレンチでは外せない構造になっています。そのため、複数取り付けられているホイールナットのうち一つだけでもロックナットに変えておくと盗難防止に高い効果を発揮します。
ホイールは格好良いデザインのものが多く販売されているため、車好きな方は純正品からカスタムしている方が少なくありません。価格はさまざまですが、10万円を超えるホイールも多く販売されています。そのため、高級ホイールにカスタムしている方にとってはロックナットは必需品といえるでしょう。
2.ロックナットアダプターとは?
ロックナットはタイヤ交換などの際には取り外す必要があります。通常のホイールレンチでは取り外せないので、ロックナットアダプター(キーアダプター)を使用します。
ロックナットアダプターは、ロックナットを外すための鍵のようなものです。そのため、ロックナットアダプターを紛失するとホイールを取り外せなくなってしまいます。
なお、ロックナットアダプターの破損にも注意が必要です。ロックナットアダプターを奥まで挿し込まずに外そうとすると破損する可能性があります。ロックナットアダプターが破損した場合は無理に外そうとせず、整備工場に持ち込みましょう。
3.車検にロックナットアダプターが必要な理由
ロックナットを使用してホイールを固定している場合は、車検時に必ずロックナットアダプターを持っていきましょう。
車検の際には、ホイールを外してブレーキパッドの残量確認をするなど、足廻りの整備をします。このときにロックナットアダプターがないとホイールを外せないため、整備ができなくなってしまいます。
車検時にロックナットアダプターを忘れた場合は、まずは車検業者に相談してみましょう。ロックナットを取り外すための専用工具を用意している場合があります。ただし、取り外し専用の工具を使用したとしても、ロックナットが傷ついて再利用できなくなることがあります。車検時にはロックナットアダプターを絶対に忘れないようにし、万が一忘れてしまった場合は自宅に取りに戻りましょう。
なかには、ロックナットアダプターを紛失しないように車内で保管している方も多いようです。車内で保管していれば車検のときにも忘れようがありません。また、ドライブ中などにタイヤがパンクしても、車内にロックナットアダプターがあるのでスペアタイヤへの交換も可能です。
ただし、車上荒らしなどの被害にあった場合、車内にロックナットアダプターを置いているとホイールまで盗まれてしまう可能性もあるので、保管場所には十分注意してください。
4.まとめ
ロックナットとは、ホイールと車体を固定するホイールナットの一種です。通常のホイールレンチでは取り外しができないので、防犯効果が高いというメリットがあります。
ロックナットを取り外すには、ロックナットアダプターが必要です。車検ではホイールを外してブレーキなど足廻りの整備も行います。そのため、必ずロックナットアダプターを持っていくようにしましょう。
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