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基礎知識
2023/12/01

スピードメーターで車検が通らない?速度の誤差の基準や原因を解説

スピードメーターで車検が通らない?速度の誤差の基準や原因を解説

車検の際に検査される項目や審査の基準はいろいろとありますが、意外と知られていない検査項目の一つに「スピードメーター」があります。

スピードメーターが検査項目にあるのは、スピードメーターに表示される速度と実際の速度に誤差がある場合に重大な事故につながる恐れがあるためです。本記事では、車検時のスピードメーターの速度誤差の基準や原因について解説します。

1.スピードメーターとは?

スピードメーターとは?

スピードメーターとは、タイヤの回転数をもとに速度を表示するメーターのことを指します。自動車が何キロで走行しているか確認するために欠かせない装置であり、その規格はJIS(日本産業規格)において「自動車用スピードメーター」として細かく定められています。

スピードメーターの表示方式には主に「アナログ方式」と「デジタル方式」があります。また作動方式は、「機械式」「電気式」「電子式」の3種類に分類されます。

2.スピードメーターは車検で点検される項目の一つ

スピードメーターは車検で点検される項目の一つです。ここでは、スピードメーターを点検する目的と点検の重要性について解説します。

点検の目的

スピードメーターを車検で検査する目的は、スピードメーターの速度表示と実際の速度に誤差が生じていないかを確認するためです。その誤差には許容範囲が定められており、その範囲を超えた場合は不合格となります。

点検の重要性

もしもスピードメーターの速度表示よりも実際の速度のほうが速かった場合、知らず知らずのうちにスピード違反をしている可能性があります。スピードメーターの点検が重要な理由の一つには、そうした違反を防止する意味合いがあります。

また、誤差があることで表示よりも速いスピードで走行してしまうと、重大な事故を起こす危険性が高まります。自らが事故の加害者になることを避けるためにも、スピードメーターの検査は不可欠です。

なお、車検の検査項目については、こちらの記事で解説していますので、ご参考ください。
play_arrow 「法定24ヶ月点検とは?車検との違いや検査56項目一覧、費用目安を解説」

3.スピードメーターの速度誤差とは?

次に、スピードメーターと速度の誤差がどのように測られるかを見ていきましょう。

速度に誤差があると車検に通らない

スピードメーターに誤差があった場合、その誤差の幅によっては車検に通らない場合があります。

車検時は、スピードメーターを時速40kmに維持したうえで実際の走行スピードとスピードメーターの表示に誤差がないかを確認する検査を行います。スピードメーターと実際の走行速度に生じる誤差の許容範囲が設けられており、許容範囲を超えた場合は検査不合格となります。

速度の誤差の確認方法

スピードメーターの速度誤差を自分で確認するのは非常に難しいですが、方法の一つとしては、車の速度計測ができるスマートフォンアプリを使いスピードメーター内の速度とアプリ上の速度を比較する方法が挙げられます。しかし、それはあくまで簡易的な方法であり、正確な計測ができるものではありません。正しい誤差をしっかりと把握するためには車検のプロに依頼する必要があるでしょう。

速度の誤差の計算式

スピードメーターの計算式の基準は、

  • 平成19年以降に製造された自動車
  • 平成18年以前の自動車

の2つによってそれぞれ異なります。スピードメーターに表示される数値をV1(km/h)、速度計試験機を用いて計測した速度をV2(km/h)とした場合のそれぞれの誤差範囲を表す数式は以下のとおりです。

【平成19年1月1日以降製造の車(軽自動車・二輪車等を除く)の場合】
10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1

【平成18年12月31日以前製造の車(軽自動車・二輪車等を除く)の場合】
10(V1-6)/11≦V2≦(100/90)V1

この計算に実際の速度の数値を当てはめると、平成18年までの基準と平成19年以降の基準では最大値に若干の違いが出ます。

4.速度の誤差はどれくらいなら許容される?

スピードメーターの速度誤差は、自動車の製造時期によって若干の差はありますが、上下ともに時速10㎞以内とされています。平成18年以前に製造された自動車の場合であれば、時速30.9㎞~時速44.4㎞、平成19年以降に製造された自動車の場合であれば、時速30.9㎞~時速42.55㎞の範囲内であれば検査に合格できます。この幅を超えた場合は車検に合格することはできません。

5.速度の誤差は自分で調整できる?

スピードメーターの速度誤差は、自分で調節することは困難です。

現在製造されている自動車では、車速センサーのデジタル信号をスピードメーターのデジタル回路で計算しメーターを表示する方式が採用されています。この方式を採用しているスピードメーターの誤差を調整するためにはデジタル回路の改造が必要になり、自分で調節することはできません。車検で不合格とならないようにスピードメーターの表示誤差を事前に確認したいと考える方もいるかもしれませんが、非常に高いリスクがあることを覚えておきましょう。

6.スピードメーターの誤差が起きる原因

なぜスピードメーターの誤差が生じるのでしょうか。その原因について、3つの事例をもとに解説します。

タイヤのサイズが大きすぎる

まずは、本来履くべきタイヤよりも大きいサイズのタイヤを履いてしまうことで、スピードメーターの速度誤差が起きる場合があります。タイヤのサイズを大きくするとタイヤの外寸が基準値よりも高くなり、距離と時間の計算に狂いが生じるためです。

はみ出しタイヤについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
play_arrow 「車検に通らないはみ出しタイヤとは?検査合格の基準を解説」

タイヤに不具合がある

タイヤに不具合がある場合もスピードメーターの誤差原因の一つに考えられます。例えば、タイヤが摩耗している、空気圧が基準値よりも高い、または低い状態などが挙げられます。空気圧でタイヤの外寸は変化するため、適正な空気圧を保った状態であれば問題ありませんが、極端に変化がある状態では正しい速度表示が得られません。日頃からタイヤの摩耗具合や空気圧をチェックし、適切な状態を保つことが、スピードメーターの速度誤差防止につながります。

タイヤの溝の深さについては、こちらの記事で解説しています。
play_arrow 「車検に合格するタイヤの溝の深さは?計測方法や摩耗を防ぐコツを解説」

実際の速度よりも高い速度が表示されている

実は、車のスピードメーターは実際の速度より高めの誤差に設定されています。それは下記に挙げた理由で、速度の出しすぎを防止する効果を期待したものです。

  • スピードメーターの速度表示を信じてカーブやコーナーに入り曲がりきれなくなることを防ぐ
  • 雪道を走行する際にスリップを防止する

また、万が一事故が起きてしまったとき、ドライバーは法定速度を守っていたつもりでも実際は法定速度以上のスピードで走行していた、といったトラブルを未然に防ぐためにも、スピードメーターには実際の速度よりも高い速度が表示される設定が採用されています。

7.車検時にスピードメーターが動かないときはどうなる?

車検時にスピードメーターが動かない場合、車検に通らない可能性が非常に高いです。もしスピードメーターが動かない状態で公道を走行するとしたら、自分が今何キロで走行しているのかがわからない状態で走行していることになります。それによって法定速度を超えてしまい、警察に取り締まりを受けてしまう可能性もあるでしょう。

「スピードメーターが動かなくても問題なく走れるから大丈夫」といった考えはまったくの誤りです。早めに修理することをおすすめします。

8.まとめ

車検時に検査されるスピードメーターの速度誤差や、車検に合格できる速度誤差の基準、速度誤差が起きる理由などを解説しました。

カーライフに必須の車検。エンジンやライトだけではなく車の内部までしっかりと点検してもらえるからこそ、車を使う生活はより安心なものとなります。

「車検をどこに依頼しようかな」とお考えの際は、業界最高水準の点検項目数で安心のビッグモーターがサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

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